日本人の民族と遺伝子のメモ
また保守の政治家が単一民族がどうのとか言い出したのでメモ。
アイヌ関係の法律「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」などで先住民族と定義がある以上、法律的には日本は他民族国家という事になる。
では実情はどうか。民族の定義としては文化的特徴を持つ共同体で、血縁、言語、宗教、伝承で区別できるものとする。
血縁以外は征服され教育で消し去る事で消えつつある。では血縁=遺伝子に特徴があるのか。
日本人は平均して縄文系のハプログループD1a2が32-39%、弥生系渡来人主流派O1b2が26-36%だという。
日本人固有のD1a2(オカルトの人の言うyap遺伝子)が沖縄では55.6%、アイヌでは87.5%と明らかに比率が異なり、原日本人や先住民族と呼ぶにふさわしい。
弥生系の渡来人がヤマト王権として征服していき、坂上田村麻呂などの蝦夷征討により追いやられた結果と思われる。
ちなみに天皇家は当然征服者の家系なのでO1b2か近縁のO系統と考えられ、日本人固有のD1a2を持っていないだろう。またネトウヨさん達が大嫌いな朝鮮民族の19-37%がO1b2だ。
タイトルと違う2000年の王朝の件だが、3世紀末に記述された魏志倭人伝の卑弥呼などが712年の古事記、日本書紀に出てこないことから、少なくとも対外的には天皇の系譜がその時代の王では無かった事になる。
最初の実在した王と言われる10代目崇神天皇も3世紀後半の人物である。それより先は神話の時代だ。おまけに現在の日本国憲法では天皇は象徴であり君主では無い。
2000年の王朝とは神話でしかない。
もう一つついでに、天皇は皇帝だから他国の王より偉いと言う人がいるが、他国の辞書では王と訳される事もある。自称で偉さが変わるなら神を名乗る新興宗教を敬うのだろうか。
参考